『経覚私要鈔』寛正五年四月五日・八日・十日条 ・語釈

 *今晨…今朝
 *昭堂…禅寺で僧堂と後架の間にある堂舎(日国)
 *蔭凉…鹿苑院内にあった塔頭・蔭凉軒を指すかと思われる。普通名詞としての「蔭涼」は物陰になっていて涼しいことを指す。
 *弊寮…※大漢和などにないが、文脈から「自分の住居」をへりくだって言っているか。
 *赤松次郎法師…赤松政則のこと。
 *恭敬歓喜の懐…
 *崇寿院雪庵…※不明。末柄豊「室町時代公家日記禅僧索引」に所掲なし。崇寿院は相国寺の塔頭か。
 *快然…快全か。病気などが平癒すること。
 *勧進…寄付を募ること。ここでは鞍馬寺修造のための寄付を募ることを指している。
 *公方…将軍を指す言葉。ここでは足利義政を指す。
 *山名金吾…山名持豊(宗全)のこと。「金吾」は左右の衛門府を指す唐名(中国の官制における同様の府省の呼称)。
 *皈去…「皈」は「帰」と同字。返り去ること。
 *上様…足利義政の正室・日野富子のこと。
 *陌上に塵を揚ぐ…「陌上の塵」でちまたの塵。飛び散り一定していないことの譬え。
         「陌」は道、あぜみち、町、市中の道、はちまき等の意味がある。
 *治部大輔殿…斯波義廉か?
                               (作成:高木徳郎)

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