『長秋記』天永四年八月九日 読み下し文

九日 雨の間参内す、御馬御覧の事有り、召しの以前、小板敷に於いて、 行事蔵人を招く、左右毛付を請いて開き見る處、壇の北に加入せらる飼い御馬三疋入らず、仍て書き入らしむ、此の間出御す、召し有りて参進すること例の如し、左七疋、右五疋、御覧了りて退出するの間、御簾の中より尻付を頭辨に押し出し之を返し給う、毛付を加え、小板敷に於いて仰せの如く書き了んぬ、つらつら事の心を案ずるに、毛付御所より下し給う事、年来見えざる事なり、不審なり、此の後朝夕膳を供う、事了りて退出す、雨下る、

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